|
|
我入道の狩野川河口部
岸壁から漁船が消えた
国土交通省河川国道事務所は二十日、狩野川河口部の不法係留船対策として、左岸我入道の岸壁に設置された船舶をつなぐための金属製係留環をエンジンカッターなどで切断撤去した。
同事務所は同日、不法に係留されているレジャーボートなどを行政代執行法に基づき撤去する予定だったが、前日までに対象船舶が自主的に撤去されたため作業を見合わせた。しかし、不法係留再発防止のため、係留環を撤去した。
我入道の岸壁には二百五十以上の係留環が設置されているが、全て撤去はせず、港湾管理者の県が荷揚げなどで係留を認める場合に使うため、河口近くの不動岩-第二陸閘間に暫定許可として係留環三十九基を残し、第二陸閘-第四陸閘間に十五基と渡し用の四基を確保する。現在、我入道の岸壁で県から荷揚げ許可を受けているのは、漁船など二十六隻と観光用の「我入道の渡し」。このほか不法船が三十数隻係留されていたが、河川管理者の国は狩野川への係留は一切認めていない。
県としては、将来的には恒久的な係留施設を設けることになるが、現在は場所の選定など難しい問題を抱えている。県沼津土木事務所管理課は現在、本庁と検討中だという。
許可船も、津波、洪水、台風の接近による高潮が予測される時は、河川区域外へ船を撤去しなければならない。
河口近くに住む男性は「河岸に船が一隻もいない状況を生まれて初めて見た」と驚くと同時に、「国が船をつなぐため防潮堤に付けた係留環を国が取るとは税金の無駄遣いだ」と納得いかない様子。
国交省事務所では、二十二日までの三日間で二百基以上の係留環を撤去するとともに、今後も不法係留船の監視を続ける。
(沼朝平成21年5月21日(木)号)
|
|